AIロボットと「房州うちわ」

人工知能(AI)を搭載したロボットの急速な発達が予想されています。
家具作り職人の工房で、加工を担当するAIロボットがテレビで紹介されていました。熟練の大工でも難しいカットを簡単にこなすそうです。

「房州うちわ」もいずれAIロボットが作るようになるのでしょうか。

いいえ。

国が指定する伝統的工芸品の要件の一つとして「製造過程の主要部分が手作りであること」と規定されています。

そのため、伝統的工芸品である「房州うちわ」作りがAIロボットに置き換わることはありません。「房州うちわ」が存続する限り、それは手作りなのです。

「房州うちわ」の動画再生100万回

4ヶ月前(2018年6月)に投稿された「房州うちわ」の紹介動画が、なんと100万回再生を超えました。

これは訪日外国人向けメディアであるIkidane NipponのFacebookページに投稿された動画で、撮影には伝統工芸士の太田さんと共に我が房州堂もご協力させていただきました。

多くの「いいね」「シェア」「コメント」も付いており大変うれしく思っています。

房州堂は今後も日本の伝統的工芸品を守り伝えるべく活動を行っていきます。

「房州うちわ」と「琉球びんがた」

「房州うちわ」は竹の骨に紙や布を貼って作られます。

どんな紙や布でも貼れるというわけではありませんが、今回沖縄の伝統的染物である「琉球びんがた」が綺麗に貼れました。

日本には伝統的工芸品に指定されている多くの和紙や染物があり、「房州うちわ」と組み合わせることで、新たな魅力が生まれるかもしれません。

おめでたい「房州うちわ」

「房州うちわ」の骨の何本かを編んで飾りにするという職人技があります。

割いた骨のうちの何本かを使用しているので、飾りも持ち手の竹と一体となっています。

色々な編み方がありますが、この編み方はまるで水引のようですので、お祝いにぴったりです。

お祝いの内容に合わせた面のデザインと組み合わせれば色々なおめでたいうちわが考えられますね。

オリジナルのデザインうちわの制作を承ります。ご興味のある方はご相談ください。

 

「房州うちわ」って「いいね!」

訪日外国人向けメディアであるIkidane NipponのFacebookページに「房州うちわ」の紹介動画が投稿されていますのでシェアさせていただきます。

この動画は投稿後10日間で、動画13万回再生、2,600を超える「いいね!」、シェアも2,800を超え、さらに伸びるものと思われます。

これらの数字は、Ikidane Nipponの強力な発信力によるところが大きいですが、日本の手作り伝統工芸品に対する関心の高さを感じます。

「房州うちわ」と「ご当地フォルムカード」

「ご当地フォルムカード」をご存知でしょうか。
日本の47都道府県を代表する「もの」や「こと」等のイラストを印刷した『ポストカード』で、 各都道府県の郵便局のみでの販売だそうです。

先日地元の郵便局で、「房州うちわ」の「ご当地フォルムカード」を見かけました。

「絞り染め」が「房州うちわ」の伝統的なデザインとされていて、房州堂でもリアル「絞染め房州うちわ」を販売しています。

https://www.bosyudo.jp/product-category/ootaya/big_shibori

「房州うちわ」と訪日外国人

先日、訪日外国人向けのメディア「IKIDANE NIPPON」に「房州うちわ」の記事が素敵な動画と共に掲載されました。

Practical and beautiful: the making of a Boshu Uchiwa (hand fan)

 

年々日本を訪れる外国人旅行者が増加する中、日本の伝統工芸品は観光資源としても注目されてきていますので、海外の方にも喜んでいただける「房州うちわ」作りを行っていきたいと思います。

「房州うちわ従事者入門講座」の開催

房州うちわ振興協議会では、うちわ作りのオフシーズンである秋から冬にかけて「房州うちわ従事者入門講座」を開催しました。

当時の様子が「館山・南房総のポータルサイト:房総タウン」で紹介されています。

http://bosotown.com/archives/20883

参加者を募集開始してすぐに定員いっぱいの応募があったそうで、伝統的工芸品の職人になりたいと考える人は多いのだなと感じました。

ただし、職人としてへの道は長く険しいため、この参加者の中から職人になる人が出るかどうかはわかりません。

房州うちわ存続のため、新たな担い手が登場することを願っています。

「房州うちわ」とお土産

日本の『三大うちわ』と呼ばれる「房州うちわ」は「京うちわ」「丸亀うちわ」の他にも全国には「うちわ」の産地は多数存在しています。

それらの「うちわ」のいくつかは近くの観光に訪れる観光客相手のおみやげ物として発展しています。

「房州うちわ」職人としての生涯

他の多くの伝統的工芸品がそうであるように、「房州うちわ」の職人は高齢化が進んでいます。

そんな中、一人の伝統的工芸士が先月亡くなりました。

「うやま工房」の宇山正男さんです。86歳でした。

 

6月下旬に「お腹が痛い」とお聞きして、慌てて「うやま工房」を訪ねました。

病院で検査を受けて結果が出る前日でした。

ご本人は重大な病気だと予感していたようですが、もしそうだったとしても手術はしないとおっしゃいました。

人生に思い残すことはないと考えていらっしゃるようでした。

 

最後にお会いしたのは8月中旬のことでした。

だいぶんお痩せになっていました。

「今年は珍しくこの時期に追加の注文が来て、昨日も頑張って仕事をしたら疲れちゃった」と笑っていました。

 

そして、今年のうちわ作りはすっかりやり終わったであろう9月に亡くなりました。

 

最後まで職人として仕事をやり続け、やり切って、ご本人は満足して逝ったと思います。

 

ご冥福をお祈り致します。

「房州うちわ」と日本の夏の特徴

日本の夏は蒸し暑さが特徴ですね。

人は暑くなると汗をかき、汗は熱を奪いながら蒸発して体温を下げようとします。

日本のように湿度の高い気候では汗が蒸発して湿度が高くなった空気が体の周りにまとわりついてしまいます。

そのため、それを払い除けて少しでも湿度の低い空気を体に当てなければ汗が蒸発しにくいのです。

そこで日本では「うちわ」がとても有効なのです。

 

 そして、「うちわ」の材料としてよく使われる竹は温暖で湿度の高い地域に分布します。

「房州うちわ」の産地である千葉県南部(房州)もまた温暖で良質な竹の産地でもあります。

日本の夏に竹製の「うちわ」がよく用いられてきたことは日本の気候をよく表しているのかもしれませんね。

「うちわ」と「団扇」

うちわ」はなぜ漢字で「団扇」と書くのでしょう。

まず、「うちわ」という呼び方ですが、その昔ハエや蚊などの虫を打ち払うことに使っていたことから「打つ羽」→「うちわ」となったという説があるようです。

一方漢字の「団扇」は元々中国語で、読み方は (tuanshan:トゥアンシャン)となるそうで、「うちわ」とはずいぶん違います。

ということで、中国語の「団扇」に日本語の「うちわ」を当てたわけです。

「房州うちわ」4代目職人ストーリー

東京新聞や、中日新聞、西日本新聞などの共通企画として<夏モノ語り>というシリーズ記事が掲載されました。

そのシリーズ第2弾として、『房総半島の「房州うちわ」 涼まねく繊細な細工』と題した記事が掲載されました。

東京新聞の記者さんが、「うちわの太田屋」4代目の太田美津江さんに取材をして書かれたものです。

2017年8月3日 東京新聞より

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201708/CK2017080302000195.html

「房州うちわ」の説明の他、先代が東京から南房総に移り住んできた経緯など「人」にも焦点を当てた少し珍しい内容になっています。

「房州うちわ」と扇ぎ方

浴衣姿で「うちわ」を仰いでいる姿は見た目に涼しいですね。

ところで「うちわ」はどのように扇ぎますか。

暑かったらバタバタとせわしなく扇いでしまうかもしれませんが、見た目には余計に暑そうに見えてしまいます。

ぜひ、ゆっくりヒラヒラと扇いでください。竹のしなりが優しい風を送ってくれます。見た目にもそのほうが涼しげではないでしょうか。

 

外国人が見た「房州うちわ」職人技

外国人の目から見た日本の魅力を伝えるサイトがあります。

TOKYO STREET VIEW http://www.tokyostreetview.com/

このサイトで「房州うちわ」が紹介されています。http://www.tokyostreetview.com/boshu-uchiwa/

英文の説明も添えられており、海外の方に「房州うちわ」を説明するのにとても良いと思います。

ナレーションやテロップなどは一切入らず、「房州うちわ」作りをしている様子が淡々と20分間が流れているだけの動画ですが、飽きずに見られます。 特におすすめシーンはお茶目な職人が見られる最後の3秒です。